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根管治療

根管治療ROOT CANAL TREATMENT

1本でも多くの歯を残して「噛める幸せ」を

根管治療とは「歯を残すための治療」です

むし歯が歯の内部にある神経(歯髄)まで達するとズキズキと痛み、日常生活に支障をきたすほどの激痛になることがあります。それなのに「忙しくて歯医者に行けない」などと放置していると、いつのまにか痛んだりしみたりする感覚が消えます。そこで「もしかして治ったかも?」と思ってしまうと危険です。むし歯が自然治癒することはありません。急に痛みを感じなくなったとしたら、さらに重症化が進み、歯の神経が腐ってしまったからです。
これを歯髄壊死といいます。そのまま放置していると歯の根に膿がたまり、病巣ができて、歯を支える骨が破壊されていきます。根尖病巣が悪化すると、歯を支えきれずに失うことになります。
「むし歯かもしれない」と思ったら、早期の受診をおすすめします。

このようなお悩みはありませんか?

むし歯がひどくなりズキズキ痛む
噛むと痛みがある
冷たいものだけでなく温かいものがしみる
これまであったむし歯の痛み・しみを感じなくなった
むし歯が黒っぽく変色してきた
歯ぐきから膿が出る
過去の治療で抜歯しなければならないといわれた

なぜ歯を残した方がいいの?

根管治療とは、重症化したむし歯でも抜歯せずに残すための治療ですが、そもそもなぜ歯を残した方がいいのでしょうか?
ひどいむし歯なら抜歯してしまったほうが早いのでは、と思うかもしれません。しかし、歯は削ったり抜いたりすると再生しません。失った歯を入れ歯やブリッジで補う方法もありますが、いくら歯科医療が進んでも天然歯よりも優れた義歯は存在しないため、1本でも多く自分の歯を残しておく方がいいのです。
80歳になったとき、残された歯が20本以下になっていると、暮らしの上での幸福度(QOL)が著しく損なわれるというデータがあります。さまざまな研究により、口腔機能が低下すると、健康に生きられる「健康寿命」が縮まることもわかっています。その他にも歯を失うことで、顔つきが変わったり歯並びが悪くなったりするなどのデメリットが多くあります。
いつまでも幸せに自分の歯で食べて、話して、笑って、快活に暮らすためにも、歯は重要な鍵であり、健康の要なのです。

根管治療が必要になる歯の状態とは?

重度のむし歯は、一般的に抜歯という診断になるケースが多いですが、根管治療をしっかりと行えば歯を残すことが可能です。
根管治療は難易度の高い治療で、歯科医のスキルや経験が問われますし、複数回の通院が必要です。
そのため、患者さんも歯科医も、双方が歯を残すことに積極的でなければ成功が難しい治療なのです。
もし「抜歯になるといわれたけど、歯を残したい」という場合は、当院に一度ご相談ください。できる限り希望に応じた治療を行います。
では、歯はどんな状態になると根管治療が必要になるのでしょうか? ご説明いたします。

歯の構造

歯の構造はいくつかの層になっていて、最表面を「エナメル質」、その下の層を「象牙質」、最奥の組織を「歯髄」といいます。歯髄には、神経や血管が通っています。
歯科用語でむし歯の段階を「C1」~「C4」で表します。それぞれむし歯がどんな状態まで進行しているのか、どこまで進行すると根管治療が必要な状態になるのかについて解説します。

C1 初期のむし歯

最表面の「エナメル質」が侵されている状態のむし歯です。まだ浅いむし歯なので、この段階で早期発見できれば、削らずにフッ素塗布や歯磨きを行い、経過観察で治せることがあります。治療する際は患部を削り、保険診療の白いプラスチックを詰めます。

C2 中程度のむし歯

最表面のエナメル質の下にある「象牙質」まで達しているむし歯です。痛い、しみるなどの自覚症状があります。削って詰めるという治療を行うのが一般的ですが、象牙質まで達するとその奥にある神経に感覚が伝わるので、耐えられないほど痛むケースもあります。ひどいときは根管治療を行い、神経を除去することで痛みを抑える処置を行います。

C3 深いむし歯

神経まで達している深いむし歯です。強い痛みが出るので、根管治療を行って神経を取らなければ我慢できない状態です。

C4 重度のむし歯

「歯の神経が死んでいる」とよくいいますが、まさにその状態である歯髄壊死を起こしています。ここまで重度になると、たいていは白い歯の部分である歯冠がほぼ崩壊して無くなっています。歯の根に感染が及び、腫れや膿を伴う根尖性歯周炎を発症するケースもめずらしくありません。
一般的には抜歯と診断される状態ですが、根管治療を行えば歯を残せる可能性があります。

根管治療でどうやって歯を守る?

C4まで進行した重度のむし歯を抜歯せず、「根管治療」で保存するための治療の流れを解説します。

患部を露出させる

麻酔をした上で、少しでも健康な歯質を残すため、切削器具で丁寧に削ります。根管治療を進めるために歯髄を露出させます。

感染物質を取り除く

リーマーやファイルという小さなドリルのような器具を使い、神経や細菌に侵された腐敗物を取り除きます。取り残しがあるとむし歯が再発してしまうため、的確に行う必要があります。歯根は細く、曲がっていることもあるため、この作業を成功させるためには時間と技術が必要です。

消毒を繰り返す

感染物質を取り除いた根管を傷つけないように形成し、消毒液を入れます。何度か薬剤を取り替え、根管内をきれいにします。洗浄が終わるまで繰り返すため、根管治療には複数回の通院を要します。

薬を入れてフタをする

根管内の細菌を徹底除去できたら、根管に最終的な薬を詰めてしっかりとフタをします。根管治療が成功すれば、抜歯せずに歯を残すことができます。

歯根の中に土台をつくる

根管治療が終わったら、歯の上の部分(歯冠)をつくります。歯根の中に土台を入れ、その上に被せ物を装着します。土台には、金属製のメタルコア、白い歯科用プラスチックのファイバーコアなどがあります。

被せ物を装着する

土台の上に被せ物を装着します。保険診療で治療を行う場合は、奥歯の被せ物は金属製のみです。自由診療になりますが、セラミック治療で白い歯にすることもできます。

自分の歯がよみがえったような自然な歯へ

根管治療が問題なく完了すると、抜歯することなく歯を残せます。
被せ物にセラミックやジルコニアを選べば、天然の歯のように美しくて機能性の高い状態を再現できます。
ただし、セラミック治療は自由診療になりますので、
「奥歯は頑丈な金属の素材の方がいい」というご希望で保険診療を選ばれる方もいらっしゃいます。
保険診療・自由診療については、無理におすすめすることはありません。患者さんのご希望に合わせて対応しますので、ご安心ください。

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