歯周病|江古田、新江古田で歯科をお探しの方はせき歯科医院まで

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歯周病

歯周病PERIODONTAL

日本人の歯周病罹患者数は
増加傾向にあります。
気になる症状があれば、
お早めに当院までご相談ください。

  • 歯磨きをすると歯ぐきから血が出る

  • 歯ぐきが赤く腫れている

  • 歯ぐきが下がり、歯が長く見えるようになった

  • 歯と歯の隙間に食べ物がよく詰まる

  • 口臭が気になる、または人に指摘された

歯周病とは

歯周病とは、細菌の感染によって、歯ぐきが炎症を起こす病気です。
放置していると、歯を支える歯周組織が破壊されていき、最終的に歯が抜け落ちることになりかねません。

また歯周病の初期症状は自覚症状がないことが多く、気がつかないうちに炎症が進んでいる場合があります。

さらに近年では、歯周病が全身のさまざまな健康に悪影響を与えることもわかっています。
たとえば、糖尿病は歯周病の合併症の一つといわれています。
というのも、歯周病細菌がインスリンの働きを阻害する悪玉物質を発生し、血糖値が下がりづらい状態にするためです。
また、歯周病菌は動脈硬化を促進する物質を排出します。
その結果、血管壁に炎症を起こし、心疾患や誤嚥性肺炎のリスクを高めるともいわれています。

歯と歯ぐきの溝のことを「歯肉溝」といい、歯垢がたまった歯肉溝のことを「歯周ポケット」といいます。
この歯周ポケットを4㎜以上持つ人の割合は、高齢になるにつれ増加しています。
また歯ぐきから出血がある人の割合は、15歳以上で30%を超え、30歳以上45歳未満で40%以上です。
(出典:厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査」平成29年より)。

いまや「国民病」といわれる歯周病。誰でも歯周病にかかる可能性があるのです。
「毎日きちんと歯磨きをしている」という意識をお持ちの方でも、定期検診や予防ケアを受けて歯周病を防ぎましょう。

歯周病セルフチェック

当てはまる項目が多いほど、歯周病が進行している可能性があります。

  • 起床後、口の中がネバネバする

  • 食事の際や歯磨きの時、歯ぐきから血が出る

  • 歯ぐきの色がピンクではなく、赤く見える

  • 疲れが溜まると歯ぐきが腫れる

  • 以前より口臭が強くなった気がする

  • 歯の間に隙間ができ、食べ物がよく詰まる

  • 歯がグラグラと浮いているような感覚がある

  • 歯ぐきが下がり、歯が長く見えるようになった

  • 歯ぐきがやわらかくブヨブヨしている

  • 歯ぐきを押すと膿が出ることがある

歯周病の原因

歯周病の原因は、細菌のかたまりである「歯垢(プラーク)」です。

歯と歯ぐきの間である「歯肉溝」は、歯ブラシが届きにくく歯垢が残りやすい場所です。

歯垢が溜まると、歯垢の中の細菌が毒素を出し、歯ぐきに炎症が起こります。

さらに炎症が進むと歯肉溝が深くなり、ますます歯垢が溜まるという悪循環に陥ります。
歯垢はやがて石灰化し「歯石」となります。
この段階に至ると、自分で歯垢や歯石を除去することは不可能です。

このような状態にならないよう、日頃から丁寧に歯周病予防を行いましょう。

歯周病の予防や治療には、歯垢をできるだけ取り除く「プラークコントロール」が必要です。
また、喫煙や糖尿病、唾液量の少なさや歯並びの乱れは、歯周病の要因となります。

歯周病は全身の疾患と関連します

歯周病菌は、腫れた歯ぐきから血管内に簡単に侵入できます。
そして、歯周病菌や細菌から発生する毒素が全身を巡ります。

その結果、下記のような悪影響を及ぼすことが判明しています。

  • 脳梗塞・アルツハイマー型認知症

  • 動脈硬化

  • 狭心症・心筋梗塞

  • 誤嚥性肺炎

  • 糖尿病

  • 肥満

  • 低体重児出産・早産

  • 骨粗しょう症

このように、歯周病は全身の疾患と相互に関連しています。
そのため、歯周病の進行が全身疾患に悪影響を与えることになります。
一方で関連する疾患が歯周病を引き起こしたり、悪化させたりすることも報告されています。

お口の健康は全身の健康につながっています。いつまでも若々しく長生きできるよう、日頃から歯周病の予防や治療を大切にしましょう。
当院は「歯周病予防」に力を入れています。
歯周病予防には、プラーク(歯垢)を取り除き口内環境を正常に保つ「プラークコントロール」が効果的です。
まずは、適切な歯磨きを行い、規則正しい食生活を送れるように気をつけてください。
さらに定期的な歯科検診やクリーニングで、歯の健康を維持しましょう。

歯周病の進行をわかりやすく解説

01

健康な歯ぐき

健康な歯ぐきは、薄いピンク色をしていて弾力があります。
通常は歯周組織がしっかりと歯を支えているといるため、歯磨きや食べ物などの刺激で出血することはありません。
しかし、歯周病の初期段階では自覚症状がほとんどありません。
安易に自己判断をすることなく、歯科医院で定期検診を行いましょう。

02

歯肉炎

炎症が歯ぐきに及んでいる状態です。
そのため、歯ぐきの一部分にやや赤みが見られることもあります。
まれに歯磨きで出血する場合もありますが、まだ痛みなどの自覚症状はほとんどありません。
この段階での歯と歯ぐきの溝(歯周ポケット)の深さは、約2〜3mmほどです。
炎症が進むと、歯周ポケットが段々深くなっていきます。
しかし、速やかに治療を始めれば、まだ十分に回復が見込めます。

03

歯周炎(軽度)

炎症が歯ぐきだけでなく、歯周組織に進行した状態です。
歯根膜や歯槽骨が破壊され始めるため、歯がグラグラし、歯の根元が露出してきたように感じる場合があります。
歯周ポケットの深さは3〜5mmほどになり、歯垢が溜まりやすくなります。
また歯ブラシや食べ物の刺激で出血するようになり、口臭も強くなってきます。
歯周組織の破壊を食い止めるためには、歯科医院で専用の器具を使い、歯周ポケットに溜まった歯垢や歯石を除去します。これを「スケーリング」といいます。

04

歯周炎(重度)

歯の根を支える歯槽骨がほとんど破壊されてしまっている状態です。
歯ぐきは大きく腫れ、少しの刺激で出血や膿が出ることもあります。
ここまで進行すると、咀嚼(そしゃく)が上手くできず、激痛を感じることもあります。
歯周ポケットは非常に深くなっているため、歯根がむき出しになり、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

歯周ポケットの深い部分や病変部には、「フラップ手術」という外科的処置を行います。これは、局所麻酔をかけて歯ぐきを切開し、歯垢や歯石を除去する治療です。
さらに、歯周組織や歯槽骨を回復させる「再生治療」を行える場合もあります。
しかし、この段階では抜歯を避けられない方も多くなるため、なるべくここまで重症化させないようにしましょう。

歯周病治療から歯周病予防へ

歯科医院は「歯が痛くなってから行くところ」だと思っていませんか?
日本の歯科医院では、かつて治療を中心に行っていました。
しかし、それではお口の健康を保つのは難しいことがわかってきた結果、今は治療だけでなく「予防を行う場所」へと変わりつつあります。

予防歯科が進んでいる欧米諸国では、症状が出る前から定期的に歯科医院に通うことが当たり前です。
その理由は、健康な口内環境を維持するためには、「毎日のセルフケア」と「定期的なプロケア」の両方が必要だという認識が広く行き渡っているからです。
皆さんもせき歯科医院でご一緒に、「予防歯科」を始めましょう。

毎日のセルフケア

毎日ご自宅で行うお口のケアは、歯周病などの予防歯科の基本です。
歯磨きは、歯科医院で指導された正しい方法で行いましょう。

可能であれば、毎食後磨いてください。
歯垢は粘着性が高いため、歯ブラシだけでは簡単に落としきれません。
1日に最低でも1回は、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って、歯と歯の間の歯垢を取り除きましょう。
特に就寝前のオーラルケアは、歯周病予防に効果があります。

また、喫煙は歯周病のリスクを高めます。
たばこの有害物質は、血行不良を起こし歯ぐきに十分な酸素が届かなくなります。
そのため、歯周病菌が繁殖しやすくなるのです。
また喫煙者が実際に歯周病に罹患すると、進行も早く治癒しにくいといわれています。
歯周病・歯周病予備軍と診断されたら、なるべく禁煙に努めましょう。